キッチンからLDKを眺めたところです。 南面に大面積のテラス戸を設けるとともに、内装のクロスや木材を明るい色で仕上げることで、 気持ちまで明るくなるような空間に仕上げました。
元々は倉庫や機織(はたおり)工場として使われていた建物を、一階丸ごと大改修して住居として生まれ変わらせたのがこの住宅です。 外観こそ以前の面影を残していますが、中身は完全に別物といってよいほどの変身を遂げています。
元は蔵だった建物を、リフォームによって住宅に改修したのがこのS邸です。 土壁造りの蔵ならではの高い防音性・遮熱性を活かし、また蔵本来の構造材を意匠として取り入れながら デザインと住環境の両立を狙った、オンリーワンな住宅となりました。
S邸のLDKを別角度から撮影したものです。 写真中央の柱には、元々の構造材とのデザイン上のバランスを考えて一般的な角柱ではなく曲がりのある木材を使用しました。 普段は別々に使っている畳部分とフローリング部分は、段差のないバリアフリー構造となっており、 間仕切壁を開ければ実に25畳もの大空間として活用する事が出来るので、 多くの友人を呼んでのパーティー等を楽しむ事もできます。
玄関よりLDKへと続く玄関ホールは、優しく落ち着きのある質感で揃え、 重量感のある元来の雰囲気をなるべく活かしつつ調和を図っています。
こちらも玄関と同様で、リフォームの前後で間取りはほとんど変化していませんが、材料の違いから来る雰囲気の差は歴然です。 写真手前の方を良く見ると引戸のレールがお分かりいただけるかと思いますが、これを開け閉めする事によって、 手前にあるリビングと食事室とを一体的に部屋を使ったり、あるいは分割して使ったりと使い分ける事が可能になります。
玄関の間取りは、今まで引戸だった場所の一部が壁に変更されたぐらいで、実際にはほとんど変化していません。 ただし内装材の変更によって、その雰囲気はこれまでとは全く違ったものになりました。 写真中の下足箱や引戸は職人さんによる手作りで、他にも手仕事の跡はそこかしこに見る事が出来ます。
改装後は壁を取り去る事でキッチンと同じ空間となり、新設した大面積の履き出し窓とも相まって 明るく開放的な雰囲気を感じる事が出来ます。 床板には自社開発の桧フローリングを使用、またカウンター脇の丸柱には桜の木を用いました。 木材店ならではの温かな雰囲気を感じていただけるのではないでしょうか。
古くなった台所器具を現在の製品に取り替え、その器具の寸法に合わせて木製カウンターを製作するなど、 家と設備と家具が一体化したキッチンを目指しました。 奥の壁側には手作りの食器棚や電子レンジなどを置く作業台が見えます。 作業台の高さも台所器具の高さと合わせてあり、使い勝手に配慮しています。
ちょうどキッチンの対角線、リビングの壁に窪んだ部分がありますが、ここはテレビ置場として計画されています。 キッチンとリビングから同じテレビ番組を見る事が出来れば、家族の会話も弾むだろうという御施主様の意図が、設計に反映されているのです。
キッチンは現代の対面式のものに変更しました。台所部分と居間・食事室部分を一つの部屋としてとまとめる事で、 明るく開放的な空間を演出する事が出来ます。壁紙や木板などの内装材は完全に一新され、雰囲気はまるで別の住宅のようです。
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