越前和紙を使用して募金箱を作成しました

2023.04.28

令和5年4月29日から開催される漫画正倉院展。ちばてつや先生を始めとする漫画家の皆さんの要望により、会場には難民支援を目的とした募金箱を設置することになりました。

先生方の平和への想いは並みならぬものがあります。漫画のみならず、文化を楽しむには平和でなければなりません。僕たちとしては、それに応えるだけのものを作りたいという事で、越前和紙製の手作り募金箱を製作しました。

ここでは、その製作過程の一部を紹介したいと思います。

■募金箱本体（地球）
球体にマジックで海岸線を描き入れ、ちぎって細かくした越前和紙を糊付けして海や陸地を再現しました。

■平和の白い鳩
インターネットでたくさんの鳩の写真を眺めて設計しました。このような模型製作の経験がなかったので、試行錯誤と作り直しを経て、三羽目で現在の姿になりました。

針金、紙粘土、スチレンボードを用いて骨組みを作り、和紙で作った羽毛300枚を植え込むようにして作りました。

使用した和紙は、伝統工芸士で会のメンバーでもある村田さんが漉いた楮の紙を選びました。
楮にしたのは、やわらかな羽毛の感じを表現するのに最も向いていると思ったからです。
支柱には、楮の紙になる部分を剥いだ後の枝を使用しています。なるべくどの角度から見ても鳩に見えるように留意しました。

製作にはかなりの手間を要しましたが、こうしたものづくりを通して誰かの手助けになるのならば幸いです。

1,000円以上の寄付を頂いた方には、返礼品として特製の鉛筆を差し上げる事になっています。

皆様のご来館を心よりお待ちしております。

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